2006年12月1日、kcsaitoの地元である神奈川県伊勢原にある「テイクファイブ」のJazzライブから、写真とそれぞれのオリジナル曲を紹介
小田急線伊勢原駅からほど近いビルの2Fにあるショットバー、テイクファイブ。カウンターとテーブルにはなじみの客、そのすぐ横に、本当にすぐそばで演奏しているkcsaitoとぢろう。一番近くのテーブルでは、kcsaitoのスキャットが聞こえる。
MONKのナンバーを中心に、時折オリジナルを交えたライブはビールを飲みながらアットホームな雰囲気。 そんなライブについて、彼らにインタビュー。

今回のライブのコンセプトは?

kcsaito kcsaito 館野さんと音楽をするというコンセプトです。
題材としてはモンクの曲、館野さんの曲をやるというパターンが従来あったんですが 今回はスタンダードソングや自分のオリジナルも混ぜました。
自分はこのバーは始めてのライブだったんですが、館野さんが知り合いを通じてここでやるようになって、その関係で何度か聴きにきたんですが、いい場所だったのでやらせてもらうことになりました。
自分は10年くらい前にこの店に来ようとして入り口の階段でこけたことがあって(かなり怪我)それから近寄らなくなりました。店では以前グランドピアノがおいてあったんですが、弾く人がいないので処分したという経緯が・・。もっと早く来れば良かったですね。
カバー中心というか、普段ジャズのバンドではそれほどオリジナルを演奏しないので普段の感じです。GBUCに参加してからです、オリジナルをたくさん作り出したのは。

ぢろう ぢろう 今年の春くらいだったかな?テイクファイブは知人にお店を紹介され、マスターの気の良さですぐにライブをやることが決まりました。
これまで地元を中心に「表丹沢音楽講」というオリジナル中心の、自分たちの音楽的な興味に徹底したユニットで活動しましたが、このお店ではそんな独善的姿勢を取り払い、お客さんとの対話みたいな事をしてみたいと、馴染みのあるスタンダードナンバーを中心に演奏しています。
ここまでやってみて、店から音楽そのものあり方を学んでいるような気がします。ここでは長くやってみたいと思っています。店の良さはマスターをはじめ、客や演者が作っていくものですもんね。

kcsaitoオリジナル曲「空へ」について。

kcsaito もともと会津でライブやったときに n.j. の my love song をやったんですが、とても好きな曲でそのイメージみたいなものもらってGWに田舎の佐渡の実家のピアノで作った曲です。

ぢろう オリジナル曲「鋼の鳥」について。

ぢろう 鋼の鳥 IRON BIRD オリジナルにおいて最も聴きやすい曲(だと思います)です。
イメージ先行の非常にクサイ曲。演歌が好きですが、演歌そのものの感情を移入します。
例外はありますが鳥類は一般的に羽根で空を飛ぶ。鋼の鳥は地表でいまにも飛び立とうと羽根を広げていますが空を見上げたまま。生物とちがい、長い時間をかけいずれさびて朽ちていなくなります。
空を知らなければ空は無限のイメージを持つ。飛べそれは豊かな生活の一部となる。
広がる空に想いを馳せ空に叫び続け、空を夢想し飛べない鳥である体の内側を自由に飛翔し、朽ち果てるまでどうしようもない運命に少しずつ折り合いをつけていく。
知ることは場合によっては何も生み出さなくなる。知らないことが多いほど豊かである場合もある・・・
美しく錆びたハトの鋳物を前によぎるそんな感覚から拾った音です。

今回のライブで意識していた事は?

kcsaito とくに意識しません。普段どうり。
音を聴いて会話する感じです。

ぢろう 今回のライブに対して、というのはありません。原曲といわれる譜面が果たして作曲者そのものの意図を反映しているかがまず信頼できないというのがありますよね。テイクファイブでやる場合は、そういった小細工はしたくないと考えてます。
「表丹」はカバー曲であった場合これを完全に解体して骨格のみにしてから別の肉を付けていきます。一般的な事だとはおもいますが。
「アレンジ」は、当然曲が個別の性質を持っているため、それをまず独善的に理解し、敬意をもっていじくります。曲毎に出てくる構想が違うので作曲よりも面白い面がありますよね。

ぢろう

使用した機材に関して。

kcsaito エレピは友達から一万円で買ったヤマハのエレピp80かな。

ぢろう テイクファイブではふらんすセルマー、シリーズ・のテナー。
マウスピースはオットーリンクの7★
リードはバンドレン3番を気持ち削ったやつ。

ライブ活動について、心がけている事は?

kcsaito パワー、歌心、勢い、自由度、アンサンブル、お客さんを楽しませる。
自分を出す。メンバーのいいところを引出す。

ぢろう ぢろう ライブって・・・とりあえずふつうに再現性はない。
自分は絵描きなので、一本の線・・或いは音楽家であれば生音の「切れ端」に人間性を、僕は感じるので、ださーいフレーズでもなんでも、そこだけは神経を最大限にそこに今現れた音に晒して捕まえたいといつも思ってます。感動したいですから。うまいのやおまえらよりすごい的な音を聴いてもなんの得も無いですからね。
今回、というかテイクファイブは、情けないとかださいとかこれくらいしかできないんだよ、ってな歌を僕なりに気持ち乗せて吹いています。所詮アマチュアですし、技術的な責任はさほど持つことないと思ってます。ただし人前でなんか言おうとしてるわけですので、そういった姿勢と覚悟はきちんとしていたいと思ってますよ。単純にサックスの音を、みんなの体に入れて欲しいと、そんでなんとなく楽しかったよね、と酒を飲んで僕のサックスと同じようにヤジを言ってくれたりすると、幸せですし、楽器を吹いていてよかったと、何の気負いもなく思います。
ぜんぜん違う概念でやるステージもありますけどね。


kcsaito (けーし-さしとう)プロフィール

kcsaito

ピアノを始めたきっかけ。 中学生時代に洋楽をラジオで聞くようになってそのころ、家にあったピアノを自分で弾きだした。だから独学です。レットイットビーとかの簡単な楽譜にドレミを振って練習しました。簡単なコード理論書とかを買って覚えていきました。アメリカンtop40とかのラジオが好きでした。
高校時代は最初美術部だったんですが、音楽部のバンドを聴いてこれだと思った。すぐ参加してバンドを結成。フュージョンとかをやってました。
大学時代はkaluaという軽音楽サークルに参加。現在のpopsやfunk、jazzなど音楽の基礎になるようなことを吸収しました。この時代は歌モノばかり。当時はバブルのころで学生バンドに企業のパーティーの仕事とかがけっこうあった時代。貸しレコード屋に毎日通ってた。
就職してから小田原に配属に。小田原珈琲館というお店で最初TPと二人で毎週水曜日に演奏(kc楽団)を始める。少しづつ一緒にやるメンバーが増えてオリジナルアレンジのBIGBANDを結成したり、手作りのJAZZ FESを開いたりして活動。
その後、大磯すとれんじふるうつに主に活動の場を移し今年で10年目。最近では毎月第一日曜にリーダーバンドでコンボ演奏やってます。もうひとつは社会人BIG BAND「JAZZ ENSAMBLE阿夫利」で神奈川県伊勢原で活動8年目。コンマスを努め音楽をまとめてます。12月17日に年一回のコンサートを開きます。
GBUCには2004年10月参加。オリジナル曲やコラボなど多数。そこから発展した実際のリアルなライブ活動もスタートし、久しぶりに歌モノの演奏も楽しみです。
やりたいバンドの基本は勢い、パワー、歌心、ダイナミックス、自由さ、アンサンブル、自分を出すなどがキーワード。もちろん聴いてくれるひとに楽しんでもらう。自分たちも楽しむのは基本です。
最近では配信した音楽が世界各地でのpodcastなどにも使用されています。今まででは考えられなかった音楽活動のありかたで、いろんな人に耳にしてもらえる、聴いてもらえる。すばらしいことだと思います。感謝です。
これから歳とっても、いろんなやり方で音楽はずっと続けていくんだろうな。


ぢろう プロフィール

ぢろう

舞踏(去年踊ってからやっていない)と舞踏との音楽。
職業は生物画家。細密描写。
喰えないと生物調査のアルバイト。
過去は18歳で北海道江別市へにげるように単身移住、札幌で左翼活動、アングラ演劇で役者、暗黒舞踏。舞台美術、照明。舞台美術の会社に所属経験あり。このころサックスを彼女にプレゼントされジャズへ。札幌、江別でライブ活動。テレビ会社、花屋、バー、配送など転々とし横浜に帰る。すぐにエアジンで働き、早坂紗知と出会い短期間サックスを学ぶ。
横浜スタジアムでエアジンの若者達で演奏のあと渋さ知らズに短期間在籍。土木作業員、配送業をしながらpneuma、タテノバンドなど自身のバンドで都内でライブ活動。同時に現代美術に傾倒し平面、立体作品を自主県展に出品。
詩人に現代詩と言語哲学を指南され言語に一時没入。26歳頃、幼少より現在まで師事する熊田千佳慕の影響で生物画の道へ。同時に生物調査業を副業とし、全国各地を移動する。その後学研、世界文化社などで図鑑の仕事をし、現在に至る。
現在この他、偕成社で児童向け科学絵本を執筆中。2008年出版予定。



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